古川令

アメリカの紙幣

 前回のコインに続いて、今回は紙幣について書いてみます。アメリカの紙幣でちょっと困るのが、色や大きさでの区別が難しい事でしょうか。一般的に高額紙幣の方がきれいで1$はヨレヨレの事が多いですが、チップなどでの額面の間違いには要注意です。その他、100$札などの高額紙幣が使いにくいという事もあります。

 アメリカの紙幣は、その紙質だけでなく印刷技術もお粗末というのが私の印象です。初めての海外出張の後で、日本の銀行で残った20$札を円に変えようとした時に機械に認識されなかった事がありました。一瞬「偽札か!?」と青くなったら、印刷のズレが原因と判り、「お宝か!?」と思ったら、銀行の人から「米ドルではよくあります」と言われた事も懐かしいです。

 アメリカで面白いのは、なんと印刷局で1$紙幣の未裁断のシートが買える事です。マジックの名前は失念しましたが、1$札の印刷がズレるという右の写真のような売りネタ(Mismade Bill)もあり、即興のマジックネタとして重宝していますが、このマジックには本物の1$札が使われています。

 「アメリカの紙幣は印刷のズレがひどくて・・」と、私がこのマジックを演じる掴みに使っているのが下の写真の1$です。紙幣の下の白枠は完全に無くなっており、印刷が一部切れています。



 セントルイスでお釣りに受け取った本物の1$で、決していたずらでシートをずらして切ったのではないという事は、表と裏(写真下)で印刷のズレ方が違う事から判ります。この紙幣はこのマジックの導入に非常に効果的なので、少しだけずらしてシートをカットした1$札も作り、それも商品に付けて販売すると良いのではないかと考える次第です。

 アメリカでは、コインも紙幣も加工しても罪にならず、文化の違いを感じます。日本ではお金を示すジェスチャーは親指と人差し指でコインを作りますが、これはOKマークでアメリカではお金の意味では通じません。アメリカ人のお金を示すジェスチャーではお札(の束)を数える動作です。やはり、アメリカ人の方がお金持ちなのでしょう(笑)。

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