平川一彦

私とエド・マーロー
第23回

アングル・パームスティール

第22回ではマーローのリア・アングルパームポジションを説明しましたので、今回は、そのパームポジションに持って行く方法を説明してみます。

このパームは、カードトリックにおいて、スティールやスイッチやチェンジそして、リプレイスなどに非常に役に立つパームです。

方法1

  1. デックのエンドをパフォーマーの方に向けて、テーブルに置きます。
    両手は、同じ形でテーブルの上におきます(リラックスポジション)<写真1>

    写真1
    写真1

    右手は、デックを<写真2>のように上からタッチします。 右手親指はトップカードの左サイド中央に付けて、そして手のベースはデックの全長と平行していることに注意します。

    写真2
    写真2

    次に右手親指は、トップカードを瞬間的に手の平のベースに、多少、リアパームの位置にはさんで、デックから取り去ります。

    握り方は、カードの右サイドは右手小指と手の平の部分と一直線上に並んでいて、右手親指の第1関節をカードの左サイドの中央に付けてパームカードを保持します。

    もちろん、カードをスティールするためには、右手をデックに近付ける口実が必要になります。
    それには、たいていの場合、<写真3>のように、両サイドを揃えるために両手をデックへ近付けます。

    写真3
    写真3

    <写真3>のような手つきでデックを揃えたら、両手をデックから離しますが、<写真4>のようにトップカードをアングルスティールするために、右手親指が<写真2>のようにデックのトップ越しに降りているので、左手を先にデックから離した後に、右手はパームしたままデックからどけます。

    写真4
    写真4

Edward marlo. Revolutionary Card Technique No.5.
"The Tabled Palm" P.6~7.

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