平川一彦

私とエド・マーロー
第28回

スペクテイター・エース・カッティング(4)

Spectator's Ace Cuttings:方法4

準備

    前もって、4Aにサイドブリッジをかけて<写真1>、膝の上に置くか、コートの右横ポケットに入れておきます。

    写真1
    写真1

    ルーティーン

  1. 客がデックをシャッフルしている間に、4Aを右手にクラシックパーム、または、マーロー・アングルパームにして、両手をテーブルエッジに付けておきます。

  2. シャッフルが終って、デックをテーブルに置いたら、パフォーマーは、スパイダーリターンで4Aをデックのトップに加えます。

    客に、デックをパフォーマーから見て、左から右へ4カットしてもらいます。
    すると、4Aは、右端の1番目のパケットのトップにあります<写真2>

    写真2
    写真2
  3. 右手は、右端のパケットを取り上げて、左手に置きます。
    そして、右手でトップカードを取って、それをパケットが置いてあったすぐ前方にフェイスダウンで置きます<写真3>

    写真3
    写真3
  4. 右手は、左手パケットの両エンドを上から握って持ち上げますが、その時に、右手の中指、薬指、小指をパケットのアウターエンドに伸ばして、そのエンドをカバーします。 右手親指は、インナーエンドに付けて、3枚のブリッジAにタッチしています。

  5. 右手は、そのパケットを、テーブルの元の場所に置くか<写真4>、または、約2,3cmの高さから落します。この時は、すでに、右手は、3枚のAをパームしています<写真5>
    これは、Aにブリッジがかかっているので、簡単にパーム出来ます。

    写真4
    写真4
    写真5
    写真5
  6. どちらの場合でも、右手は、4本指をアウターエンドに伸ばして、3枚のブリッジAをパームして、次の左側のパケットの上に持っていきます。
    <写真6>は、パームした3枚のAを次のパケットのトップへ付け加えようとしているところです。

    写真6
    写真6

    もちろん、この付け加える動作は、正面と右側からは見えません。
    しかも、客には、パフォーマーが、次のパケットを取りにいく動作にしか見えません。

    2番目のパケットのトップに3枚のAを加えたら、すぐに右手の人差指をトップカードのバックに曲げて付けます。 そして、それと同時に右手は、そのパケットを持ち上げて、左手に置きます<写真7>

    次に、トップカードを取って、テーブルの、2番目のパケットが置いてあった前方へ、フェイスダウンで置きます<写真8>。ちょうど、最初のAの横に並びます。

    写真7
    写真7
    写真8
    写真8
  7. 右手は、左手パケットの両エンドを上から握ってテーブルの元の場所へ戻します。 右手は、パケットを置くと同時に2枚のAをパームして<写真9>、次のパケットのトップに加えて、そのパケットを左手へ置く動作を繰り返します。

    写真9
    写真9
  8. 右手は、トップカードをフェイスダウンでテーブルの、先に置いた2枚のカードに並べて置きます。そして、右手は左手パケットを取って、テーブルの元の場所へ戻します。

  9. 同じ動作を最後のパケットで繰り返します。そして、テーブルの4枚のカードをターンして4Aを示します<写真10>

    写真10
    写真10

マーローズマガジン Vol.5, p.246~247


 ブリッジのかかったAを最初からデックのトップにセットしたままトリックを行えますが、その場合は、客にシャッフルさせられないので、あまり効果的ではありません。

 また、原案では、4Aにサイドブリッジをかけていますが、これは、4Aのインナーエンドだけに、ブリッジをかけた方が、客に気づかれにくいと思います。さらに良い方法は、4AのボトムAのインナーエンドだけにブリッジをかけると、客には、もっと気づかれにくいです。

 この方法4は、一連の同じトリックの中でも、全く、簡単に出来ますが、そういったものほど、タイミングとスピードとパフォーマーの演技力が物を言います。全体の動きをリズミカルに行えば、自然に見えます。 この方法に限らず、すべてにおいて、最後は、お客様を見て、ニコッとすることを忘れないで下さい。

 ≪ 第27回              第29回