パンドワー
第１５回
ワイルド・ピュアリスト

現象

　青バックのブランクカード4枚に赤バックのスペードの3を加えた5枚で現象を行うと、よりによって4枚の青バックのブランクカードがスペードの3に変化して、赤バックのスペードの3がブランクカードに変化します。

準備

・青デック（ケース付き）　　　　　　　　１組
・青バックのスペードの３（ﾚｷﾞｭﾗｰ）　　　４枚
・青バックのブランクカード　　　　　　　１枚
・赤デック（ケース付き）　　　　　　　　１組
・赤バックのブランクカード　　　　　　　１枚

青デックのトップに３枚のスペードの３を置き、その下（４枚目）に青バックのブランクカードをセットします。 赤デックのトップに赤バックのブランクカードを置き、その下（２枚目）に青バックのスペードの3をセットしますが、この2枚のカードはテーブルから持ち上げ易くするためにインナーエンドだけを少しクリンプしておきます。 2組のデックをそれぞれのケースに入れて置きます。

手順

　それぞれのケースから2組のデックを取り出してフェイスダウンでテーブルに置きます。右手は青デックを取り上げてフェイスダウンで左手に置きます。左手の親指はトップカードを右側へ押し出し、それを右手で取り、更に左手の親指は次のトップカードを右側へ押し出し、右手はそれを先にとったカードの下に取ります。同様に3枚目、4枚目も右手に取り、左手はデックをテーブルに置きます＜写真１、２＞。

写真1

写真2

　今、右手は4枚の青バックカードを持っています。カードを左手に揃えて左手の人さし指と中指をパケットの左下コーナーのフェイスにつけ、左手の親指を左下コーナーのバックに付けてパケットを握ります。 左手がパケットを握ったら、右手の親指はトップカードを左側へ押し、他の指はフェイスカードを右側へ引いて4枚のカードを示します＜写真３＞。

写真3

　そして「このカードはブランクです。」と言って左手をパフォーマーの方へ返して4枚のブランクカードを示します＜写真４＞。左手の人さし指と中指は3枚のインデックスをカバーしています。

写真4

　左手を戻してカードをフェイスダウンにして、右手で左手のディーリングポジションに揃えます。次に右手はテーブルの赤デックのトップカード2枚を1枚のようにエンドグリップで取り上げます。最初にこの2枚はインナーエンドがクリンプしてあるので簡単に取り上げられます＜写真５＞。 そして右手の平を上に向けて、 そのフェイスを客に向けて「この赤いカードのスペードの3を使います。」と言います＜写真６＞。

写真5

写真6

　右手は赤バックカードを左手の青バックカードのトップに置きますが直ぐに左手の指はボトムの青バックカード（ブランクカード）をギャンブラーズパームして、同時に右手は残りのパケットを前方のテーブルにスプレッドして5枚のカードを示します＜写真７、８＞。 その時に「4枚の青いカードと1枚の赤いスペードの3の合計5枚です。」と言います。

写真7

写真8

　次に右手は赤バックカードを前方へ押し出して、残りの青バックカード4枚を取り、片手ファンをして、それで赤バックカードにタッチします＜写真９、１０＞。

写真9

写真10

　直ぐ右手を返して、青バックカードをフェイスアップでテーブルに軽く投げ出すように散らして全てスペードの3を示します。そして客に赤バックカードをターンするように言います＜写真１１、１２＞。

写真１１

写真１２

　もちろんそれはブランクになっています＜写真１３＞。パフォーマーが、もし座って演技をしていたならば、左手にパームしたカードは膝に落とします。 もし立っての演技でしたら、右手で青デックを取り上げてそのボトムにパームカードを加えてポケットに入れるか、又は客が赤バックカードをターンしている間にケースに入れてしまいます。

写真１３

"Expert Card Conjuring" by Alton Sharpe,P.126～127,