氣賀康夫

アンカーパズル
第2回

正方形アンカーパズル

小さな正方形を対角線に沿って二等分すると、二つの直角二等辺三角形ができることは図を示さなくても頭の中で映像を思い浮かべられると思います。この直角二等辺三角形<写真1>Aを最小単位として、それを幾つか組み合わせて、綺麗な凸多角形を描いてみることにしましょう。 まず、単位三角形を二個くっつけるとどういう図形ができるでしょうか?答えを先に言うとそのような図形は三種類あります。即ち最初に申しあげた正方形<写真1>B、それから平行四辺形<写真1>C、一回り大きめの直角二等辺三角形<写真2>Dの三つです。次に大きいのは単位三角形を三個組み合わせた図形ですが、これもそれほど数は多くありません。格好のいいのは唯一つ、滑り台のような台形です。<写真2>Eさらに単位三角形を増やすと作ることができる図形がどんどん増えていきますが、単位三角形四個でできる綺麗な図形が三種類あります。それは等脚台形<写真3>F、平行四辺形<写真3>G,さらに一回り大きい直角二等辺三角形<写真4>Hの三図形です。

アンカーパズル
<写真1>
アンカーパズル
<写真2>
アンカーパズル
<写真3>
アンカーパズル
<写真4>

タングラム

さて、「タングラム」とはどういうパズルかというと、上記のA A B C D H Hの七枚をセットにした図形パズルであるという定義が可能です。このパズルは中国のタンという人物が初めて作ったという説もありますが、実は本当のことはよくわかっておりません。タングラムが初めて紹介されたのは1803年発行の中国の文献だとされています。その後ヨーロッパにも伝えられ、ナポレオンがこれを楽しんでいたという逸話が残っています。このような切片を使って、いろいろな影絵のような図形を作るべしというのが問題の出題の形式であり、<写真5>その図を7枚の切片で作るという遊び方です。おそらく世界で商品として一番ポピュラーなアンカーパズルはこの「タングラム」でしょう。木やプラスチックのものが世界中で売られています。

タングラムの猫
<写真5>
タングラムの猫


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