氣賀康夫

Four of a Kind
四枚のカード


    <解説>
    この奇術の英語の原題はFour of a Kind (同じ数値の4枚) を誤って綴った題名になっています。 1969年に筆者がニューヨークに留学中に現地の奇術家によくお見せして喜ばれたユニークな作品です。

    この手順は1960年代に天海先生とカードのハンドリングを研究しているときに出来上がったユニーク現象の奇術です。
    キングかジャックを4枚使いますが、その4枚を観客に一枚ずつよく見せてテーブルに置いていこうとします。 ところが4枚目がその札ではなく、「3」になっていることに気づきます。 そして観客とそれまでに見た3枚のカードが何だったかを確認してから、その3枚を表向きにすると、 それらが全部「3」のカードであったことがわかります。「3」が4枚揃います。

    この奇術を1970年に英国から渡米してきたDerek Dingleに見せたところ、その後、ディングルが自分のバージョンを作ったので発表したいと申し出てきて、 それが彼の著書にa la Kigaと副題をつけて紹介されることになりました。ご覧になった方もおありかと思います。
    そのとき交換条件として彼の原作であるカラートライアンフの氣賀バージョンを発表してもいいという許可をもらったのですが、 それ以来、私の方はこの奇術もカラートライアンフも解説をしたことがなかったのでした。

    アメリカではJacks and a Ballという日本のお手玉のような遊びに使うジャックという手ごろな玩具があるので、 それを効果的なギャグに使うのですが、日本ではジャックが馴染みのない品なので、代わりに将棋の「金将」を使って同じギャグを使うようにしています。
    その場合は使うカードが「J」でなく「K」になるというわけでした。




第4回              次回へ ≫