土屋理義

マジックの切手
第3回

デューブラーの華麗なマジック

 ルートビッヒ・デューブラー(1801~64)は、オーストリアの生んだ19世紀の偉大なマジシャンです。彼は舞台上の200本のろうそくを、ピストルの音で一瞬に灯す非常に効果的なプロローグを発明しました。これは噴射した水素に電熱線で点火し、テレピン油を塗ったろうそくの芯を同時に燃え上がらせるという、当時としては画期的な仕掛けでした。20歳代でオーストリア皇帝フランツⅠ世に招かれ、その後ヨーロッパ各地で公演を行っています。ゲーテは邸宅にデューブラーを招き、孫たちに手品を教えさせたといわれています。その独創的で優雅な演技は、後に多くのマジシャンに大きな影響を与えました。

デューブラー生誕200年(オーストリア・2001年)

デューブラーの切手
デューブラーの肖像・公演の銅版画

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