マジックの陰を支える必携ホルダーの研究です。観客に見せるものでない故に派手さも薄い、そのホルダーに光を当てました。ホルダーの良し悪しは手順の組み立てと演出を左右させます。優れたホルダーは優れた演技に結びつきます。プロにとってこのようなホルダーは秘中の秘として大切にしています。
▼ホルダーの大切な4つのポイント。
1、簡単なセッティングとスムーズな演技を可能にする事。
2、体の動きとアクションに対し確実にホールディングできる事。
3、スムーズなスチール又は取り出しが可能である事。
4、小さく、目立たない事。
演技をスムーズに進める為のホルダーはどのような現象に使うかで形状や機構、設定すべき場所が決まります。
制作に応用性があることを条件にプラスチックの円筒容器で手軽に制作できる5種類のホルダーを紹介します。
プラスチック容器は写真のフィルムを入れる容器です。このような容器があればカッターナイフとハサミ、テープ、ボンド、ライターで様々なホルダーを作る事ができます。
▼解説内容
※はじめに
1、コイン・ホルダー
ハーフダラー、500円を1枚から複数枚までホールドでき、必要に応じて簡単にスチールできるユニークなホルダーです。
2、ミニボトル・ホルダー
テーブルマジックでミニボトルをプロダクションする時に便利なホルダーです。
ミニボトルはコインマジック、カードマジックのクライマックスに使えます。
3、アピアリングケーン・ホルダー
ステッキが金属製かプラスチック製であるかに関わらず手軽にホールドでき、スムーズに手に取る事ができます。
4、スイング・ギミック
手の平を大きく広げたその指先に忽然とボールが出現します。このボールをホールドして出現させるホールドギミックです。
出現したボールは右手から左手にパスする事も次のマジックに使う事もでき、また、指先から一瞬に消失させるこができます。
5、コイン・プロギミック
空の手の指先にコインが何枚も出現します。
コインはハーフダラー、ワンダラー等、様々なコインを種類を問わずに手順に合わせて出現、消失ができます。応用度が高い重宝なギミックです。
平成12年12月 28日 発行
著 者 増渕 睦彦
▼マスターシリーズは東京マジックが平成4年から13年間ゴールドフィンガークラブ会員に限定発行したマジックテキストです。シリーズではイギリスのクロースアップマジッシャンとして著名なマーク・リバリッジから版権修得したマジック、海外の古典的な名作、オリジナルマジック等を紹介しています。
※本品はテキストになり用具は付属していません。
▼マスターシリーズ一覧▼ はこちらになります。
- セット内容
- ※マスターシリーズNo09.
- ※B5版 29ページ