マーローマガジンの第3巻を持っている人は、その中に説明してあるディミニッシングカードケースを使えます。 デックの入っているミニチュアカードケースを膝に置いておきます。それからここで説明した1つのカードケースから2つのデックを取り出す第3番目の方法を単に行います。 カードケースを閉じてそれをテーブルの後端近くに置きます。これはマーローマガジン第3巻の283ページにあるディミニッシングデックの動作を行う事で終りにする位置になっています。
オープンサイドミニケースを用いた最初の現象の2番目の方法を使うことで3番目の方法を行えます。つまり、2つ目のポーカーサイズのデックをそのケースのバックにセットする事で出来ます<写真1>。
これは初めのデックを取り出してそれをリボンスプレッドする場合を除いて写真Dに示されるのと良く似た状態になります。 次にリボンスプレッドするために、オープンサイドミニチュアケースの中から2つ目のデックを取り出します。 <写真2、3>のように縮んだケースを見せる事で終わります。
もし、“ケース・イン・ディスアピアランス”を良く知っているならば、今までにない新しい現象を行う事が可能です。
2組のポーカーサイズデックをカードケースから取り出します。1組のデックをカードケースの中に戻します。
もう1組のデックで1・2ケのトリックをした後で、そのデックを前と同じケースのなかに戻してしまいます。
この現象を行うには<写真4~6>に説明したアクションを行います。
2組のデックのうちどちらかをカードケースを持ちながら、そのデックを片付けるための“カード・イン・ディスアピアランス”で、すでに前もって準備されたカードケースに戻します。
残っているデックで1・2ケのトリックを行い、それからカードケースを取り上げて、この2組目のデックを単にその中へ入れてしまいます。客が驚くのと楽しむ事、大です。
またここでマーローマガジン第3巻の“ディミニッシングカードケース”を行って、さらにそのカードとケースを縮ませても面白いです。
オープンサイドミニケースを用いて、いろいろな組合せが出来ます。例えば、もう1組のデック(ルーズ)をそのセットしたミニケースの裏側に付け加えて2番目の方法に使えます。
1ケのカードケースから2組のポーカーサイズデックを取り出す場面ではそのケースがミニチュアカードケースに変化してしまいます。そのオープンサイドミニチュアケースのハンドリングでは、そのケースを決してふくらませないように気を付けます。右手の人差し指を曲げて、単にカードケースの上に付けておくだけです。
手の指が大きく、“ドゥ・イット・フォ・オズィ”でポーカーサイズデックを取り出すのが困難な人は、そのミニチュアケースをわざわざ引き出すには及びません。
それを引き出さないで、大きいカードケースの中にそのままにしておきます。次にフラップを開けて、それから右手の人差し指の指先を大きいカードケースの卵形の口(オーバル・オープニング)に付けます。そして左手の平を下に向けて、ポーカーサイズデックを右手に振り出します。それから説明されているようにルーティーンを続けます。
小さいカードを使っている5番目の方法で、
客が選んだカードをポーカーサイズデックの左端に差し込む時に、
そのカードのクリンプは元に戻しません。
ミニチュアカードはフェイスアップで、クリンプしたコーナーが左下コーナーになっています。
これはポーカーサイズデックをスプレッドした時に
ミニチュアカードは現れません<写真7>。
もし、カードが現れたらそれは上手くいった時です。
現れなかったらクリンプを見つけるために、スプレッドの内側のラインを見て
クリンプを見つけます<写真8>。
そしてその部分のカードを左手の指で静かに広げて、小さいフェイスアップカードを現わします。左手はこのカードをフェイスアップでテーブルへトスする時にクリンプを取り除きます。
5番目の方法で2ケの小さいカードケースを使っていますが、1ケのネタのない小さいカードケースだけでも出来ます。
小さいカードケースのバックに単にルーズデックを置きます。その小さいカードケースには小さいデックが入っています。この組合わせは、3番目の方法に使ったのと同じです。ここでは、小さいカードケースのバックに小さいデックを置くだけです。
右手は左手に持っているミニチュアカードケースのフラップを開けます。しかし、右手はカードケースのバックから別のミニチュアデックを取り出します。右手はフラップを閉じて左手はケースをテーブルの前方へ置きます。ここから5番目の方法を続けます。
Jimmy Nuzzo and Edward Marlo :
"Art and Ardor at the Card Table" P.96~98
私がこのシリーズの中で一番気に入っているのは3番目の方法です。
これを知った時は大ショックでした。
そして最初は、これを人前で行うのが怖かったぐらいインパクトがありました。
また、全体を通して、この現象に高度なテクニックは使っていませんが、
非常に柔軟性と応用性がある事は確かです。