土屋理義

マジックの切手
第30回

プレイング・カード(その2)


 カードマジックを専門に演じるマジシャンは「カーディシャン」と呼ばれています。切手ではどのようなマジシャンやプレイング・カードが描かれているのでしょうか?

「カード使い」(チェコスロバキア・1967年)

 「カーディシャン」を描いたフランチェスク・チヒ(1896-1961)の名画(1934年作品)。マジックの切手の第1号でもあります。プラハの国立美術館所蔵。


(田型の小型シート)




(初日カバー、チェコスロバキアからウィーン宛てに差し出した書留便)


「ブリッジ・オリンピック」(オランダ・1980年)

 カードゲームの王様・コントラクト・ブリッジの国際大会の切手。カードのインデックスが”NEDERLAND 50C”(国名と切手の額面)になっています。


(正常の切手と、左側に目打がずれたペア切手)


(記念印が押されたカバー)

「額面が逆さまのトランプ切手」(スイス・2018年)

 スイスの国民的ゲームといわれるトランプゲームの「ヤス」。トランプゲームは通常52枚のカードを使用しますが、ヤスは2から5までの数札を除いた36枚のカードでプレイします。カードのスート(マーク)は、どんぐり(スペード)、鈴(ダイヤ)、盾(クラブ)、野ばら(ハート)など、地域によっても異なるようです。額面を逆向きに配置するなど、遊び心あふれる切手です。


(8枚連刷の小型シート)



(向きを逆にした連刷4枚)

「開かれた4枚のカード」(スペイン・2020年)

 金のエース(額面3.80ユーロ)と、3枚のカード(クラブのキング、カップ(杯)のナイト、スペードのジャック)を左下で金具(リベット)留めしたトリックのような切手。実際に使えるのは額面が印刷された一番上の切手だけです。



 ≪ 第29回                        第31回  ≫